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傷物語 感想&作品データ

傷物語」(キズモノガタリ)

「傷物語」は、2008年5月8日に講談社BOXから刊行された、

西尾維新」によるライトノベル作品。イラストは「VOFAN」が担当。

化物語」から始まる物語シリーズの第2作目の作品。

化物語の前日譚にあたるストーリー「第零話 こよみヴァンプ」を収録。


高校生・阿良々木暦は、

ある日、血が凍るほど美しい金髪の吸血鬼と出遭ってしまった…!?

彼女がいなければ、“化物”を知ることはなかった―

『化物語』の前日譚は、ついにそのヴェールを脱ぐ。

(出典:ウィキペディア&Amazon)

傷物語 (講談社BOX)





■ 傷物語の感想(出典:Amazon)


前作の『化物語』と違いお馬鹿キャラ(八九寺真宵&神原駿河)が登場しないので、

ノリの良いボケツッコミは少なめでしたが、

それでも忍野さんと羽川さんと阿良々木くんの会話で、

十二分に楽しませていただきました。

流石は活字のプロフェッショナルです。尊けーします(してなさそう)

『化物語』では語られなかった春休みの出来事、

阿良々木くんと忍ちゃんの何よりも深い絆を見せ付けられました。

命懸けて助け助けられ。

阿良々木くんの優しさと弱さが招いた結末、それにより今の姿に貶められた忍ちゃん。

彼女はこのシリーズの中で誰よりも阿良々木くんが幸せにしなければならない相手でしょう。

しかしこの男はなんてことを羽川さんにさせるんでしょうか…

しかも未遂、なんてチカン…じゃなくてチキン。

こんな事させておいて戦場ヶ原さんと…

忍野さんが強く希望していたアニメ化に私も期待しています。

キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの成長過程と、

その美しさを是非とも映像として見てみたいです。

でもいろいろな意味でR指定になりますかね(笑)




化物語の前日譚と言う位置づけの傷物語は、

戦場ヶ原も八九寺も神原も千石も出てきませんが、

委員長と後の忍野忍こと、伝説の吸血鬼であるキスショットが登場します。

物語としては、単純に主人公のありゃりゃ木(失礼、噛みました)君が、

どうして吸血鬼と邂逅し、後々まで怪異として有り続けるのかが書かれています。

まあ、見所としては委員長羽川の魅力が一番あったのでは?と思えますがね……

どちらかと言えばバトル小説の趣が強く出ていて、

化物語の様な楽しい言葉のやり取りは少な目なのですが、

それでも、委員長とのやり取りなど、

化物語で感じた主人公の阿良々木が(色んな意味で)、

ただ者ではない事が感じ取れる一冊です。

西尾氏が、120%趣味で書きました――と謳っている様に、

のびのびとした楽しい世界観とでも言うのか、

「戯事シリーズ」や「きみとぼく」の様な鬱屈とした物語ではないので、

読んでいて鬱にはならない点が良いですね。

化物語を読んで面白い――と感じられた方なら、

この傷物語は買って損のない一冊である事は、間違い無しです。

特に委員長が好きなら尚更買いです。




『化物語』より前の、主人公の核にもあたる大事な話です。

『化物語』では見事なまでにこの話がされず、

かなり気になっていたのですがまさかこんな……。

『化物語』よりも結構シリアスな展開が多いですが、

主人公の阿良々木もこの頃からすごいツッコミの才能をみせてるので、

笑えるところもかなりあります。

この本と『化物語』のどちらから読んでもそう問題はないと思います。

ですが『化物語』を読んだ人には、

この話を読んだ後もう一度『化物語』を読んでみて欲しいです。

きっと前に読んだ時とは違った雰囲気で読めると思いますので。




私はアニメ「化物語」を見て、その過去が気になり「傷物語」を購入したクチですが、

本当に面白かったです。

タイトルにも書いた通り私は小説を最後まで読んだ事がありません。

何度か挑戦したのですが、だいたい10Pも読むと疲れて、

ちょっとずつ読んでみましたが半分も読まないうちにやめてしまいました。

ですが「傷物語」は時間を忘れて読んでしまい、気が付くと1日で読み終わってました。

だいたい7時間程度でしょうか。

「良い小説を読んだ後のなんとも言えない感じ」みたいな言葉をたまに耳にしますが、

その意味がやっとわかったような気がします。

ですのでアニメで「化物語」を知って過去の話が気になるけど小説だから厳しいかな、

など思ってる人も大丈夫ですので読んでみてはいかがでしょうか?

君の知らない物語が待ってます。




化物語の前日談であり、

阿良々木暦が戦場ヶ原、八九寺らのヒロインズと仲良くなる前の話となっています。

「化物語(下)」の「つばさキャット」の中で、

暦が羽川に”お前との友情よりもお前に恩返しをすることの方がずっと大事だ”

と言ったり、ブラック羽川に対し、忍のことを

”あいつが明日死ぬのなら、僕の命は明日まででいい”と発言していますが、

本作を読むことにより、なぜ暦が羽川や忍に対し、

そこまでの思いを持っているのかが分かります。

普通、人気作品の前日談と言うと、

どうしても辻褄合わせのための無理な展開などが目に付いてしまいますが、

本作は「本当に化物語の後に書いたのかな?」と思えるほどに自然体です。

化物語ファンで傷物語を未読の方は、ぜひ手に取り、暦、キスショット(忍)、

羽川、そして忍野のバトルシーン、お色気シーン、会話劇に酔いしれて下さい。



猫物語 (黒) (講談社BOX) 傷物語 (講談社BOX) 偽物語(下) (講談社BOX)




■ 物語シリーズの感想