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マテリアルゴースト 感想&作品データ

マテリアルゴースト

「マテリアルゴースト」は、2006年1月25日に富士見ファンタジア文庫から刊行された、

葵せきな」によるライトノベル作品。イラストは「てぃんくる」が担当。

第17回ファンタジア長編小説大賞 佳作受賞作品。

本編5巻+外伝「マテリアルゴースト0」の全6巻で構成されているラブコメシリーズ。


自殺志願者の高校生、式見蛍は交通事故にあったショックにより、

「自分の半径2m範囲内の幽霊を実体化させる」という能力が発現してしまう。

それが原因で記憶喪失の幽霊の少女ユウと出会い、

奇妙な同棲生活を送る事になる。

(出典:ウィキペディア)

マテリアルゴースト〈5〉 (富士見ファンタジア文庫)



■ マテリアルゴーストの感想(出典:Amazon)


『マテリアルゴースト』……タイトルがなんかヒネリが無いような気もするのですが、

実際そのまんまの内容なので仕方ないでしょうか。

その内容は面白いです。

イラストもかわいいし、登場するキャラクターも個性的です。

「死にたい」が口癖の主人公や幽霊のヒロインももちろんですが、

巫女服を着ない巫女やオトコ言葉の先輩といった脇を固めるキャラも印象的です。

地の文の文章は普通かと思うのですが、会話のテンポが良くて軽快に読めます。

幽霊、実体化という単純で分かり易い設定をうまく活かして

アクションとしても良く消化しています。

都市伝説の設定と説明はちょっとユルいのですが…

作品の軽快さを保ち、設定を難解にしないためには

これくらいで丁度いいかもしれません。

息もつかせぬ面白さ、とはまさに本書のことでしょうね。

ラブコメとしては……それほどラブでもないのですが、

……登場人物の一人の、主人公に対する気持ちが

バレバレなのですが……いつ主人公に気付いてもらえることやら。

主人公が死にたがりなので、現世での恋愛事に興味を持たせるためには、

更なる努力が必要なのでは?




こ、これはネガティブすぎるだろ!

と思わずツッコんでしまうくらいのネガティブさをもつ

死にたがり少年・螢と幽霊少女・ユウが出会うことからこの物語ははじまり、

その後は螢のもつ霊体物質化能力が鍵を握り物語は進んでいきます。

挿絵のてぃんくるさんもいい仕事をして

少女たち+少年(主人公)を可愛く描いています。

これは美少女ゲームかというくらい螢がもてますw




大まかなストーリーはあえて語りません。

(語ると即ネタバレになるでしょうから。)

ユウ、鈴音、紗鳥が失ってしまった

愛する人の存在の大きさを思い知らされます。

そして、自分の気持ちに向き合い

素直になった彼女達を私は美しいと感じました。

読み終えた時、唯一無二の存在は

一人だけじゃないということを考えさせられました。




ラストはまさに今までの集大成です。

貴方にも死にたがり体験する一ヶ月半の奇跡を。



マテリアルゴースト 3 (富士見ファンタジア文庫) マテリアルゴースト〈0〉 (富士見ファンタジア文庫) マテリアルゴースト〈4〉 (富士見ファンタジア文庫)