ライトノベル感想 > 猫物語の感想




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猫物語 感想&作品データ

猫物語」(ネコモノガタリ)

「猫物語」は、2010年7月28日(黒)と2010年10月(白)に講談社BOXから刊行された、

西尾維新」によるライトノベル作品シリーズ。イラストは「VOFAN」が担当。

化物語」から始まる物語シリーズの第4作目の作品。

「第禁話 つばさファミリー」(黒)と「第懇話 つばさタイガー」(白)を収録。


ついに語られる、ゴールデンウィークの真実。

完全無欠の委員長・羽川翼が魅せられた怪異とは?

誰かに禁じられた遊び…人が獣に至る物語。

封印された“悪夢の九日間”は、今その姿をあらわにする!

(出典:ウィキペディア&Amazon)

猫物語 (黒) (講談社BOX)





■ 猫物語の感想(出典:Amazon)


時系列としては傷物語「こよみヴァンプ」と、

化物語(上)「ひたぎクラブ」 の間に入る物語です。

以前より、「羽川はゴールデンウィークに猫に魅せられた」

といった描写が各所にありましたが、

そのゴールデンウィークの出来事が綴られています。

と言っても最初の四分の一は小さな妹・月火との会話劇が中心です。

まだ八九寺が登場する前の物語であるため、

月火に白羽の矢が立ったのだと思いますが、

相変わらず小ネタが満載であり、笑ってしまいます。

その後、本格的に「つばさファミリー」に入るわけですが、

徐々に羽川という存在の凄まじさに圧倒されます。

また、暦と忍野の会話により、羽川の両親の視点も入れることで、

奥行きのある作品になっていると感じました。

時系列が偽物語まで進み、またアニメも全15話が終わったところなので、

「今から前日談となると、色々な矛盾が生まれるのでは?」と危惧していましたが、

さすがは西尾維新さん。

ギャグとして先の出来事を入れることはあっても、ストーリーとしては繋がっています。

暦、羽川、忍野、そして吸血鬼幼女(後の忍)の活躍が見られる本作。

物語シリーズのファンであれば、楽しめると思います。




序盤はいつも通り、というか、恒例化してしまった、

ヒロインとの下ネタや、ややエッチな駆け引きから始まります。それも100頁近くも。

この辺りは楽しめるか、楽しめないかは、

人それぞれ趣味嗜好があるように、人それぞれの感想があると思ってます。

個人的には、姉妹が居ますが、笑いながら読めたので問題は有りませんし、

楽しめました。(私は絶対にやりませんが)

しかし、明るくて軽い前半と打って変わり、中盤以降は全く空気が変わって来ます。

率直に言えば、怖くて恐ろしくて、とても重い展開です。

怖くて恐ろしい怪異ならば、過去の作品にも出て来ましたが、

今回は“人”が恐いのです。

今まで以上に黒く、重たく、切ない話です。

しかし、暦もシリーズ中、最高の格好良さもありましたし、バランスは取れてます。

ここから、化物語や偽物語へと二人は成長して変わって行くのでしょうね。




前半の兄妹の部分は賛否はあるでしょうが、

他愛のない会話こそ、この真骨頂と思うので、自分は好きです。

中盤以降もテンポがよく一気に読みました。

ただ翼の部屋のところは背筋か寒くなりました。

特に布団(どこで寝ているのか)とか制服(どこで着替えているのか)を考えると怖いです。

そんな環境にありながら優しく?振る舞える彼女はもっと怖いです。




化物語の前日譚にあたる話。

全体の4分の1が、本筋とは関係のない妹との会話。

けれどその中の、暦の恋愛観についてとか、

仲の良い家族の姿が後半への布石になっています。

ちょっと長い気もするけれど、

これがないと西尾維新ではないので気にならなかったです。

家族同士の会話独特の、低レベルでツーカーな感じが好きです。

後半は怒涛の展開。

暦が「つばさキャット」で「たかが恋愛のストレスが〜」云々と発言したのも、

仕方ないくらいきつい生活だった羽川。

でもそこに至るまでには段階があって、

どちらが正しいとかそういう問題じゃないのでしょう。

暦が羽川と付き合うことにならなかった理由が納得できました。

それと同時に「つばさキャット」の告白シーンの印象が変わりました。

あとできちんと読み直します。

それにしても、5月7日(日)に羽川の事件が解決し、

翌8日(月)の朝まで事後処理に費やして急いで学校に行ったら戦場ヶ原と遭遇し、

放課後には記憶をなくした羽川と普通に会話して、夜には戦場ヶ原の怪異を解決し、

14日(日)には戦場ヶ原と付き合いだした暦ってすごい(笑)




まさに西尾維新という感じの作品でした!

アニメから入り、西尾さんの作品に読み慣れていない方には、

少々苦痛かも知れませんが、ファンの方なら楽しんで前半の長い前振りも、

後半の本題も楽しんで読めるでしょう。

今作を読み終わりより一層思うことは、

どうして阿良々木君は〇〇〇〇さんのほうを好きになっちゃうのさ!!!

ってことですね(笑)

普通だったら絶対羽川さんのほうを好きになるでしょうに。。。

(そう思うのは私だけかも知れませんが)

ともわれ作品自体は今まで通りとても面白かったので★5つです。



猫物語 (黒) (講談社BOX) 傷物語 (講談社BOX) 偽物語(下) (講談社BOX)




■ 物語シリーズの感想