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偽物語 感想&作品データ

偽物語」(ニセモノガタリ)

「偽物語」は、2008年9月2日(上巻)と2009年6月11日(下巻)に、

講談社BOXから刊行された、

西尾維新」によるライトノベル作品シリーズ。イラストは「VOFAN」が担当。

化物語」から始まる物語シリーズの第3作目の作品。

「第六話 かれんビー」(上巻)と「最終話 つきひフェニックス」(下巻)を収録。


阿良々木暦の青春は、常に怪異と共にある!?

前作からの主要キャラに、

今度は暦の二人の妹<ファイヤーシスターズ>が加わって大暴れ!

暦の妹である彼女が対峙する、「化物」ならぬ「偽物」とは!?

(出典:ウィキペディア&Amazon)

偽物語(下) (講談社BOX)





■ 偽物語の感想(出典:Amazon)


言うまでもない掛け合いの面白さをはじめ、

(このシリーズに対する)期待を裏切らない一冊でした。楽しかったです。

が、最後の最後、さらっと読んでいると気付かないかもしれませんが、

強烈な問いがふと置いていかれます。

暦とひたぎの恋人関係ってもしかしたら……、というifでもあり、

そして二人の今後に何かを暗示するような、

あるいはそう思わせて特に何もない「これまで通り」が続くのか。

思えばこれまでも何度かこっそりと示唆されていましたが、

西尾はここではっきりと示してきたわけです。

どうということも(少ししか)ない日々の、不条理さ、偶然性という「怪異」。

今あるすべてのものは、その「怪異」によって作られ、

そしていつでも壊されうるということ。

一見本編とあまり関係ないようにも見える前半の「ハーレムルート」も、

それに至る伏線と見ると、それが一見おもしろおかしいただの日常でしかないだけに、

かえって刺さってくるものがあります。




暦の妹でありファイヤーシスターズ実戦担当の火憐の物語。

正義を貫く少女。その正義感が事件を生んでしまう。

この物語は火憐の物語ということで暦との兄妹会話が良かったです。

暦も火憐と仲が悪いと言うが火憐は暦にとって自慢の妹でもあり、

大切な妹でもあるんだなと感じました。

めちゃくちゃ面白かったです。




本作のタイトルとなった偽物語とはどういう意味でつけたのか興味津々だった。

あららぎ君やひたぎさんが貝木を偽物と指して言っていたが、

実のところタイトルになった偽物はファイヤーシスターズの事である。

あららぎ君は怪奇に近づこうとする姉妹に、心配する・怒る・喧嘩する。

そして、彼女たちの正義を偽物だといい、なぜなら強くなければ正義にはなれないと諭す。

そう、正義のヒーロー&ヒロインが弱くて悪に負けてしまっては話が成り立たなくなるからだ。

しかしながら、偽物と姉妹をいいつつ、こうも言っている。悪いと入っていない。

そう、偽物であってもいずれ本物の力をつけたとき正義となるのである。

また、その正義が必ずしも正しいとは限らないが。

強さとはそういうことだとアララギ君は妹君に、

フルボッコにされながらも体を張ってメッセージを伝えられた。

そう、このタイトルの偽物とは、ファイヤーシスターズの事である。

そして、この物語は彼女達が主人公になった、

『偽物とよばれた熱血正義姉妹の物語』 = 略して『偽物語』である。

独特の活字の言い回しも健在でわたしは十二分にこのほんの世界を楽しめた。

これから下巻を読み始めることになるが、

上巻でも一完結してる気がするので読後の印象も爽やかで良い。




西尾維新の『化物語』の後日談。

しょっぱなから拉致監禁されている阿良々木くんは置いといて、

今回は彼の上の妹である阿良々木火憐と、

誇り高き偽物・貝木泥舟の怪異にまつわるお話。

といっても語り部&主人公は一応阿良々木くん。

シリーズ個性派メンバー総出演ということで大胆発言の神原駿河、

暴言暴挙の八九寺真宵、純粋無垢な千石撫子、清廉潔白な羽川翼、

そして毒舌少女の戦場ヶ原ひたぎなどは今作でも存分に暴れまくってます。

今作は後日談ということでそれぞれの変化も描かれている。

とくに戦場ヶ原は変わった。阿良々木くんに「ガハラさん」と呼ばれる仲になったし、

彼が男らしいセリフを言うと小声で「超絶格好いい」と本音を見せたりしている。

ただ、それに比例するかのごとく毒舌もバージョンアップしているようで、

「これだから無脊椎動物は嫌になるわ」

「残念ながら私は微生物の行動学は学んでないわ」などの容赦ない言葉攻めの数々(笑)。

テーマは「偽物」。

でもそんなのを無視しちゃって、

5人とのあられもない会話の掛け合いを笑って楽しむことこそ、

このシリーズの醍醐味だと思っています。

本当に大好きなシリーズなので次回も会話劇を期待。それと忍野メメの再来も。




化物語の後日譚。

一応、暦の上の妹、ファイヤーシスターズの実戦担当、

阿良々木火憐のお話・・・ ということになってますが、

実際は阿良々木ハーレムのお話かも(笑)

戦場ヶ原は言うまでもなく、八九寺、委員長、神原、

そしてラスボス千石のオールキャスト(笑)

火憐と月火も阿良々木ハーレムに入れるべきなのだろうか?(笑)



猫物語 (黒) (講談社BOX) 傷物語 (講談社BOX) 偽物語(下) (講談社BOX)




■ 物語シリーズの感想