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とらドラ! 感想&作品データ

とらドラ!」(Toradora!)

「とらドラ!」は、2006年3月10日に電撃文庫から刊行された、

竹宮ゆゆこ」によるライトノベル作品シリーズ。イラストは「ヤス」が担当。

2007年に漫画化。2008年にアニメ化。

ライトノベルアワード2007 ラブコメ部門賞」受賞作品。

このライトノベルがすごい!」2007年度6位、2008年度4位、

2009年度2位、2010年度4位を記録。


恋愛や家族関係など、それぞれに悩むところのある高校生たちの学生生活を描く、

女性向け恋愛ラブコメ作品。

ある日の放課後、「手乗りタイガー」こと逢坂大河は、

想い人である北村祐作にラブレターを出そうとするが、

それを間違って高須竜児のカバンに入れてしまう。

ラブレターを送ったことを知られたと思った大河は、

竜児を闇討ちすべく高須家に忍び込む。

その夜のやりとりがきっかけで大河と竜児は、

「お互いの恋を応援する共同戦線」を張ることになり、

大河はなし崩しに高須家に入り浸るようになっていく。

本編は全10巻で完結。その他にスピンオフ作品が発表されている。

(出典:ウィキペディア)

とらドラ!1 (電撃文庫)



■ とらドラ!の感想(出典:Amazon)


疾走感のある文体や、この作者特有の

「これでもかっ」という表現は読んでいてとても楽しいですね。

端的な表現をすると、互いの恋を応援する奇妙な連帯感を持った

竜児と大河は様々な友人達と

恋に、学園生活に、バカ騒ぎしていく。

そんな「学園ラブコメディ」です。

作中、中だるみ的な箇所も少なく

(というか中だるみに全力を注ぎ、一つの話にしているとも言える気がしますが)

スラスラと読んでいけます。

最近よくありそうな主人公ばかりがモテて良い目を見るような勝手な話でもなく

登場主要人物は学生として思い悩み、

厳しい事実に当たっては悔しがったり嘆いたり

世界の厳しさと見守ってくれている人の一握りの優しさを知っていく。

と、学生にしては結構辛辣なストーリーも練りこまれており

見ていて目が離せなくなります。なりましたよ。

また、1巻2巻と話が進むたび

じわじわと登場人物の内面が浮き彫りになっていき、

内に秘めたコンプレックスや 心にできたわだかまりなどを、

友人達にぶつけたりする結構生々しいシーンもあり

一概にコメディ系のライトノベルとは言い切れません。

むしろ彼らの恋愛のあり方、自分自身の甘さと世界の厳しさの軋み、

他人との距離感や進むべき道を、

考えながら少しずつ歩んでいく姿を描いていくサマは色々と考えさせられます。

中でも主要人物の一人、川嶋亜美が良い味出してます。

正直影の主役なのかもしれません。




本作は最初はおそらく今風の設定で人気をねらったものであったような気もします。

実際、人気を博し続巻が次々と刊行されていきました。

そして5巻目くらい(正確に言うと4巻目からその傾向はあったのだが)から

作者は調子をこきます。

そろそろ何を書いてもいいだろうと。

そしてぶっとびます。

怒濤の展開で現在に至る。

上記は私の勝手な想像だが、

『とらドラ!』は5巻から、と思っているのは私だけではないはず。

本作の凄いところは最初は表面でしか捉えることが出来なかった

人物像が掘り下げられていくにつれ、

いろんな側面が顕現し、内面が暴露されていくことによって

第一印象とは全く違うものが見えてきます。

にもかかわらずその人物が決してぶれてはいない、という点です。

また、本作の面白いところは

読者が本気で登場人物に対して『ムカつく』ことです。

このことは他のレビューをみても明らかです。

その『ムカつく』ことをさせる言動に対しての理由付けがきちんとあり、

また、そのカタルシスも忘れてはいません。

ただ、本作の弱点はそのカタルシスまでの前フリが余りにも長いため、

そこに至るまでに読者が息切れを起こしてしまう可能性がある点です。

特にこのちょっと癖のある文体

(私が思うところこれはマンガ・アニメ文体と言えるものですが)に

辟易してしまう人にはちょっと辛いかもしれません。

目つぶしのところとかはマンガやアニメならギャグとして捉えられますが、

活字でみるとかなりえぐい表現です。

一旦脳内でマンガ・アニメ化してから読む必要に迫られます。

1〜4巻は私からすると5巻に至るための

前フリではありますが不要なエピソードでもありません。

この壮大な前フリをのりこえて怒濤の5巻〜を楽しんでください。




アニメが面白かったので原作を読みたくなり

10冊一気に読んでしまいました。(こんなにはまった作品は数年ぶり)

最初の数冊はお決まりのラブコメ展開なのですが、

中盤からのストーリーではリアルに存在する恋の苦しさ

人生の不合理さが話の中心に変わり、

安易なハッピーストーリーでない

心の中に大切な何かを残してくれる作品に仕上がっています。

この作品を読み出すと、

自分がこれまで経験して来た人生の分岐点が

次々とフラッシュバックして来て

主人公の苦悩と共に心の奥底にしまっていた苦しさを思い出すはずです。

すっかり忘れていたはずなのに、

時が止まった自分が今もそこに存在している感覚はリアル過ぎて泣けます。

今現在、理想の出会いを求めている方は是非一読されることをお勧めします。

本当の理想の相手は実は身近に居ることに気が付くかも知れません。

アニメは原作ストーリーに忠実で、質の良いアニメ化だったと実感します。

画のクオリティも高く釘宮さんを始めとする声優陣がとても合っていました。

作者は自分の心の中で

ビジュアルなイメージを作ってから文章化しているみたいなので、

ストーリーブック感覚で読み進めることが出来ると思います。

(ビジュアルな表現になり過ぎて付いて行けなくなる時もあるのですが...)

時間の都合でカットされた細かな背景描写も多いため

改めて読む価値は十分あります。

特にアニメ化後に出版された最終巻はアニメと異なる話になっていますので、

その点はお楽しみに。




久々にはまった(小説では2年ぶり。ライトノベルでは初)

1巻を読んですぐにアマゾンへ4〜8巻を注文した。

2、3巻は待ちきれないので本屋へ買いに行った。

寝る間を惜しんで読んだ。

マンションの横を走る電車の始発を見て

今から寝ようかそれとも完徹で会社に行こうか悩んだ。

早く読み切りたいのに読み切ることがもったいなくて

途中で何度も読み返した。

大河ハッピーエンドになってね!

がんばれ大河!




「また、釘宮か」「またツンデレか」

とらドラ!の第一印象はそんな感じでした。

もうツンデレも食傷気味だし、ラノベ何てもういいよと。

しかし、偶然にアニメを見て、そして一気に原作を読みきってしまいました。

完璧に自分の見る目の無さを呪いました。

ここ数年読んだ小説の中で一、二を争う面白さでした。

お互いの恋を応援している内に〜という設定自体は今までもよく使われていますが、

その設定の上に友情、恋愛、進路、そして家族とどう向き合っていくかという、

悩みや葛藤がそれぞれのキャラクターごとに深く描かれており、

単純な設定に収まらない、青春小説としての深みがありました。

ただ、この一巻だけで評価するとただのドタバタラブコメ、

という評価で終わってしまう人もいるかもしれません。

(それも一つこの話の持ち味ですが)

それで終わってしまうのは勿体無いので、

是非、全巻目を通して頂きたいです。それだけの価値はあります。

ラノベなんてもう卒業したという人、ラノベなんて興味ないって人、

是非このとらドラ!を手にとって見てください。

あなたの世界がまた一つ広がる事を保証します!!



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